グロービートジャパンと平和神軍観察会の裁判(刑事)第七回公判

今回は、黒須伸一氏の最後の証人尋問でした。
前回弁護側に、グロービートジャパンから黒須英治氏に払われた金銭の金額と名目を質問されて、「覚えていない」ということだったので、今回はそれを調べてくることになっていました。
その時は、「平均で年間2,000万円くらい」とも答えていたのですが、実際は

2002年:59,034,336円
2003年:28,700,509円
2004年:29,733,944円
2005年:38,892,513円

で、平均は2倍にあたる約4,000万円くらいでした。
それよりも、更に問題と思われるのは、名目が『給与』であることです。
『株主配当』の代わりに『給与』で払った、ということなので、これは問題です。
何故なら、『給与』は、損金算入される項目であって、その分税金が下がるのに対して
『配当』は、利益処分項目であり、損金不算入の項目だからです。
つまり、黒須伸一氏の言い分である「黒須英治氏は仕事には関わっていない」が正しいなら、仕事もしないで『給与』を支払ったことになり、すなわちそれは『脱税』を意味します。
また、仕事をしていたから支払ったなら『偽証』になってしまいます。
ただ、黒須伸一氏自身は、経営や会計については、まったくわかっていないようでしたので、このような証言が「『脱税』をしている」と言っているも同じだとは、全く気づいていなかった様子でした。